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フリーランスの退職金を自分で作る!小規模企業共済の掛金・メリットを徹底解説

投資・資産運用

フリーランスには退職金がない。これは独立する上で見落としがちだけど、かなり大きなデメリットだ。会社員なら退職時にまとまったお金が受け取れるけど、フリーランスは自分で備えるしかない。そんなフリーランスの強い味方が小規模企業共済だ。

小規模企業共済は、掛金が全額所得控除になる上に、廃業時や老齢時にまとまったお金を受け取れる、いわばフリーランスのための退職金制度。この記事では、仕組みからメリット・デメリット、加入方法まで詳しく解説していく。

ナビ助
ナビ助
フリーランスに退職金がないのは正直キツいよね。でも小規模企業共済を使えば、自分で退職金を積み立てられるんだ!

小規模企業共済とは?

小規模企業共済は、独立行政法人中小企業基盤整備機構(中小機構)が運営する、個人事業主や小規模企業の経営者のための退職金積立制度だ。フリーランスの場合、開業届を出していれば個人事業主として加入資格がある。

毎月の掛金を積み立てて、事業を廃止したとき(廃業)や、一定の年齢に達したとき(老齢給付)にまとまったお金を受け取れる仕組みだ。

掛金の設定

月額1,000円〜70,000円の範囲で、500円刻みで自由に設定できる。年間で最大84万円の積立が可能だ。掛金は途中で増額・減額もできるので、収入に合わせて柔軟に調整できる。

小規模企業共済の4つのメリット

メリット1:掛金が全額所得控除

支払った掛金は「小規模企業共済等掛金控除」として全額が所得から差し引かれる。月7万円(年間84万円)をフルで掛けた場合、課税所得が500万円の人なら年間約252,000円の節税効果が見込める(所得税率20%+住民税率10%で計算した概算値)。

所得控除の仕組みをほかの制度とあわせて整理したい方は、フリーランス向けの節税の本も参考になります。

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メリット2:受取時の税制優遇

廃業や老齢給付で一括受取する場合は「退職所得」扱いになり、退職所得控除が適用される。さらに控除後の金額が2分の1になるので、税負担がかなり軽減される。分割受取を選べば「公的年金等控除」が適用される。

メリット3:貸付制度が使える

共済契約者は、積立金の範囲内で事業資金の貸付けを受けられる。急な資金繰りが必要なときに、低利で借入れできるのはフリーランスにとって心強い。一般貸付けの金利は年1.5%(記事執筆時点)となっている。

メリット4:安定した制度設計

小規模企業共済は国が全額出資する独立行政法人が運営している。予定利率は1.0%で、iDeCoのように運用リスクを負う必要がない。「とにかく安定的に退職金を積み立てたい」という人にはぴったりだ。

ナビ助
ナビ助
掛金が全部所得控除になって、受取時も税金が安くなる。ダブルでお得なのが小規模企業共済のスゴいところだよ!

小規模企業共済のデメリット・注意点

デメリット1:20年未満の任意解約は元本割れ

任意解約(自分の都合で解約)の場合、納付月数が240ヶ月(20年)未満だと、受け取れる金額が掛金の合計を下回る。特に12ヶ月未満の解約では掛け捨てになってしまうので注意が必要だ。

注意

ただし「廃業」や「老齢給付」(65歳以上で180ヶ月以上納付)の場合は元本割れしない。あくまで「任意解約」のケースだ。長期的に続ける前提で加入するのが基本だ。

デメリット2:インフレリスク

予定利率は1.0%なので、インフレ率がこれを上回ると実質的な資産価値が目減りする可能性がある。資産を大きく増やしたい場合は、iDeCoやNISAとの併用を検討しよう。

デメリット3:掛金の減額にはデメリット

掛金を減額すると、減額分については運用が止まり、予定利率の恩恵を受けられなくなる。掛金設定は慎重に行い、減額はなるべく避けるのが得策だ。

老後に向けてどのくらい備えればよいかを考えるには、老後資金の本で全体像をつかんでおくと判断しやすくなります。

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加入手続きの流れ

ステップ1:窓口を決める

小規模企業共済の加入手続きは、商工会・商工会議所、中小機構の公式サイト、または金融機関の窓口で行える。オンラインでの申込みにも対応している。

ステップ2:必要書類を用意する

個人事業主の場合は、確定申告書の控え(開業1年目は開業届の控え)と、本人確認書類が必要だ。

ステップ3:掛金を設定して申込み

月1,000円〜70,000円の範囲で掛金額を決めて申込む。掛金は口座引落しで毎月自動的に積み立てられる。

ナビ助
ナビ助
手続き自体はそんなに難しくないよ。商工会議所の窓口に行けば丁寧に教えてもらえるし、オンラインでも申込みできるからね!

iDeCoとの併用がおすすめ

小規模企業共済とiDeCoは、どちらも掛金が全額所得控除になる制度だ。性質が異なるので、両方を併用するのがフリーランスの節税対策の王道と言える。

小規模企業共済:安定運用(予定利率1.0%)、廃業時の退職金として最適。月最大70,000円。

iDeCo:自分で運用先を選べる。運用次第で資産が大きく増える可能性あり。フリーランスは月最大68,000円。

両方をフル活用すれば、月138,000円(年間1,656,000円)が所得控除になる。かなりの節税効果が期待できるので、資金に余裕があるフリーランスはぜひ併用を検討してみてほしい。

iDeCoの仕組みや運用商品の選び方は、入門書でひととおり確認しておくと安心です。

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よくある質問(Q&A)

Q. 副業フリーランスでも加入できる?

A. 会社員として本業があり、副業で個人事業を営んでいる場合は原則として加入できない。小規模企業共済は、事業を本業として営んでいる個人事業主が対象だ。

Q. 掛金を年払い(前納)することはできる?

A. できる。月払いのほかに、半年払い・年払いも選択可能だ。前納すると前納減額金(割引)が適用されるので、若干お得になる。

Q. 共済金はいつ受け取れる?

A. 事業の廃止(廃業)時、もしくは65歳以上で180ヶ月以上納付している場合に老齢給付として受け取れる。請求から約1ヶ月程度で指定口座に振り込まれる。

Q. 法人化したらどうなる?

A. 個人事業を法人化した場合でも、その法人の役員となれば引き続き共済契約を継続できる(手続きが必要)。法人の役員として新たに加入することも可能だ。

共済金の受取方法と税金

小規模企業共済の共済金を受け取る際には、受取方法によって税金の扱いが変わる。自分に有利な方法を選ぶことが大切だ。

一括受取(退職所得扱い)

廃業や老齢給付で一括受取する場合は退職所得として課税される。退職所得控除が適用されるため、税負担が大幅に軽減される。例えば、20年間積み立てた場合の退職所得控除額は800万円だ。掛金月7万円で20年間積み立てた場合の共済金は約1,700万円になるので、控除後の課税対象額はかなり少なくなる。

分割受取(公的年金等控除)

分割受取を選択した場合は「公的年金等の雑所得」として課税される。公的年金等控除が適用されるので、こちらも税制上有利だ。10年間または15年間の分割が選べる。

一括と分割の併用も可能

一部を一括で受け取り、残りを分割で受け取るという方法も選べる。個人の状況に応じて、最も税負担が少なくなる受取方法を選択しよう。税理士に相談して最適な受取方法を検討するのがおすすめだ。

小規模企業共済で知っておきたい細かいルール

掛金の増額・減額のタイミング

掛金の変更は随時可能だが、前述のとおり減額にはデメリットがある。増額する場合は特にデメリットはないので、収入が増えたタイミングで積極的に検討しよう。

確定申告での控除の申告方法

毎年11月頃に中小機構から「掛金払込証明書」が届く。確定申告の際にこの証明書を添付して、小規模企業共済等掛金控除として申告する。電子申告(e-Tax)の場合は証明書の提出は不要だが、保管義務はあるので5年間保管しておこう。

証明書や申告書の控えは、年度ごとにファイルボックスへまとめておくと必要なときにすぐ取り出せます。

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Q. 共済金の受取額はどのくらいになる?

A. 受取額は掛金の額と納付期間によって変わる。例えば月3万円を20年間納付した場合、廃業による共済金A(最も有利な受取方法)はおよそ800万円前後になる。月7万円を30年間なら約3,000万円前後だ。詳しいシミュレーションは中小機構の公式サイトで確認できる。

Q. 共済金の種類にはどんなものがある?

A. 共済金A(事業の廃止)、共済金B(老齢給付・65歳以上で15年以上納付)、準共済金(法人成りなど)、解約手当金(任意解約)の4種類がある。共済金Aが最も受取額が多く、解約手当金が最も少ない。長く続けて共済金Aか共済金Bで受け取るのが有利だ。

Q. 小規模企業共済はフリーランスの副業でも加入できる?

A. 小規模企業共済は、事業を本業として営んでいる個人事業主が対象だ。会社員として本業があり、副業として個人事業を営んでいる場合は原則として加入できない。ただし、会社を退職して個人事業主として独立すれば加入資格を得られる。

ナビ助
ナビ助
小規模企業共済はフリーランスの「三種の神器」のひとつだよ。iDeCo・付加年金と合わせて検討すると、老後対策がグッと手厚くなるね!

まとめ

小規模企業共済は、フリーランスが自分で退職金を積み立てながら節税もできる、非常にメリットの大きい制度だ。運営は国が全額出資する独立行政法人なので、民間の金融商品と比べても安心感が高い。月1,000円から始められる手軽さも魅力で、開業直後の収入が少ない時期からでも無理なくスタートできる。掛金が全額所得控除になり、受取時も退職所得控除が使えるという二重の税制優遇は見逃せない。

20年未満の任意解約は元本割れするデメリットがあるものの、長期的に事業を続ける前提であれば、これ以上ない退職金制度といえる。フリーランスとして独立したら、まず最初に検討してほしい節税・資産形成手段のひとつだ。iDeCoとの併用で節税効果をさらに高めることもできるので、まだ加入していない人はこの機会にぜひ検討してみてほしい。迷っているなら、まずは月1,000円の少額からでもスタートしてみよう。行動することが将来への大きな一歩になるはずだ。

ナビ助
ナビ助
退職金は自分で作る時代だよ。小規模企業共済なら月1,000円から始められるし、まずは少額でスタートしてみるのもアリだね!

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