「Webデザインのスキルはあるけど、副業の案件ってどうやって見つけるの?」「実績が少なくても案件を取る方法が知りたい」こうした声をよく耳にする。
Webデザインは副業として非常に相性が良いスキルだ。在宅で作業できること、成果物が明確であること、案件の需要が安定していることがその理由になる。ただし、スキルがあるだけでは案件は取れないのも事実。適切な場所で適切な方法でアピールすることが重要だ。
この記事では、副業としてWebデザインの案件を獲得するための具体的な方法と、受注率を上げるためのコツを詳しく解説していく。

Webデザインの副業で取れる案件の種類
バナー制作
副業と最も相性が良いのがバナー制作だ。1枚あたりの制作時間が1〜3時間程度と短く、本業後の隙間時間でもこなしやすい。単価は1枚3,000〜10,000円程度で、デザインの質やサイズ、複数サイズの展開有無によって変動する。
LP(ランディングページ)デザイン
商品やサービスの訴求に特化した1ページのデザイン。単価は1ページあたり30,000〜100,000円以上と高単価だが、その分デザインスキルに加えてマーケティングの知識も求められる。コーディングまで対応できるとさらに単価が上がる。
Webサイトのデザインリニューアル
既存サイトのデザインを刷新する案件。トップページのみで50,000〜150,000円、下層ページを含めると200,000円以上になることもある。規模が大きいため副業との両立にはスケジュール管理が重要だ。
SNS用画像・投稿デザイン
InstagramやX(旧Twitter)の投稿用画像やストーリーのデザイン。1枚1,000〜5,000円程度と低単価だが、継続案件になりやすくまとまった数を受注できるケースが多い。
初心者はバナー制作やSNS画像から始めるのがおすすめ。小さな案件で実績を積み、徐々にLP制作やサイトデザインへステップアップしていく流れが理想的だ。
バナー制作の考え方は、デザインの実例がまとまった本で学んでおくと引き出しが増えます。
副業Webデザインの案件を探す方法
方法1:クラウドソーシングサービスを活用する
クラウドワークスやランサーズは、副業デザイナーが最初に案件を探す場として最も一般的だ。「Webデザイン」「バナー作成」「LP制作」などで検索すれば、多数の案件が見つかる。
メリットは案件数が多いこと、初心者でも応募しやすいこと。デメリットはプラットフォーム手数料がかかること(報酬の10〜20%程度)、価格競争が激しいことだ。
方法2:スキルシェアサービスで出品する
ココナラなどのスキルシェアサービスでは、自分でサービスの内容と価格を設定して出品できる。「バナーデザイン3枚で5,000円」のように商品化することで、クライアントから見つけてもらいやすくなる。プロフィールとポートフォリオを充実させることが集客のカギだ。
方法3:副業・フリーランスエージェントに登録する
Workship、クロスデザイナー、ITプロパートナーズなどのエージェントサービスに登録すると、自分のスキルに合った案件を紹介してもらえる。クラウドソーシングよりも高単価な案件が多く、営業や単価交渉を代行してもらえるのもメリットだ。ただし一定の実務経験が求められるケースが多い。
方法4:SNSで営業する
X(旧Twitter)やInstagramで自分の制作物を発信し、「Webデザインのご依頼承ります」とプロフィールに記載しておく方法。フォロワーが増えれば自然と問い合わせが来るようになる。ハッシュタグを活用して作品を定期的に投稿するのが効果的だ。
方法5:知人・友人経由で紹介を受ける
意外と侮れないのが口コミ経由の案件獲得だ。「副業でWebデザインをやっています」と周囲に伝えておくだけで、「ちょうどサイトを作りたかった」「バナーを頼みたかった」と声がかかることがある。直接取引なので手数料もかからない。
方法6:Web制作会社の下請け案件を受ける
Web制作会社が忙しい時期に外注先として案件を回してくれることがある。Workship MAGAZINEなどで制作会社の外注募集を探してみるのも手だ。安定した案件量が見込めるが、納期が厳しい場合もあるので副業との両立には注意が必要だ。

案件を受注するためのコツ
ポートフォリオを整える
案件を取る上で最も重要なのがポートフォリオの充実だ。クライアントは実績を見て依頼するかどうかを判断する。実務経験が少ない場合は、架空のクライアントを想定したデザインや、知人のビジネス用に作成したデザインをポートフォリオに入れておこう。
ポートフォリオは5〜10点を目安に、ジャンルやデザインテイストのバリエーションを見せるのが効果的だ。
提案文を丁寧に書く
クラウドソーシングで案件に応募する際、テンプレートのコピペのような提案文では埋もれてしまう。クライアントの課題を理解した上で、「自分ならこう解決します」という具体的な提案を盛り込むことが受注率を大きく左右する。
レスポンスの速さを意識する
クライアントからの連絡に素早く返信することは、信頼獲得に直結する。副業だからといって返信が遅いと、他の候補者に案件を取られてしまう。24時間以内の返信を心がけよう。
適切な価格設定をする
安すぎる価格設定は「品質が低いのでは?」と思われるリスクがあり、高すぎると受注できない。市場相場をリサーチした上で、自分のスキルレベルに見合った価格を設定しよう。
本業の就業規則で副業が禁止されていないか、事前に確認しておこう。また副業の所得が年間20万円を超える場合は確定申告が必要になる。経費として計上できるもの(ソフト代・素材費・パソコン代など)のレシートは保管しておくこと。
未経験・実績ゼロから案件を取るためのステップ
ステップ1:基本スキルを身につける
Adobe XDやFigmaなどのデザインツールの基本操作を習得する。Figmaは無料で使えるため、コストをかけずにスキルアップが可能だ。YouTubeのチュートリアルやchot.designなどの無料学習サイトを活用しよう。
ステップ2:ポートフォリオを3〜5点作成する
架空のカフェ、美容院、ECサイトなどを想定して、バナーやLP、サイトトップページのデザインを作成する。本気で作ったデザインは、たとえ架空でも十分にポートフォリオとして機能する。
ステップ3:小さな案件から始める
クラウドソーシングでバナー制作やSNS画像制作の案件に応募する。最初は多少単価が低くても、実績の評価(星の数)を積み上げることを優先しよう。
ステップ4:実績をもとに単価を上げていく
5〜10件の実績が積み上がったら、応募する案件の単価レンジを上げていく。同時にポートフォリオも更新し、自分の成長をアピールしよう。

案件獲得後にリピートされるための秘訣
期待値を超える納品を心がける
クライアントが求めている「最低限のクオリティ」を超えた成果物を出すことが、リピート依頼につながる。例えばバナー1枚の依頼に対して、色違いやサイズ違いのバリエーションを1〜2枚おまけで付けると、クライアントの満足度は一気に上がる。こうした小さな気配りの積み重ねが、「次もこの人に頼みたい」という信頼構築につながっていく。
修正対応は迅速かつ丁寧に
デザインの仕事では修正依頼が発生することは日常茶飯事だ。修正依頼をネガティブに捉えるのではなく、クライアントの要望を正確に汲み取り、素早く対応する姿勢が評価される。「修正は2回まで」のようなルールを事前に取り決めておくとトラブル防止にもなる。
よくある質問(Q&A)
Q. デザインスクールに通わないと案件は取れない?
通わなくても取れる。独学で十分にスキルを身につけることは可能だ。ただし、体系的に学びたい・モチベーションを維持したいという人にはスクールも選択肢になる。重要なのはスクールに通ったかどうかではなく、ポートフォリオのクオリティだ。
Q. コーディングもできた方がいい?
HTML・CSSの基本がわかるとクライアントとのコミュニケーションがスムーズになるし、コーディング込みの案件を受けられるようになるため単価アップにもつながる。ただし、デザインのみの案件も数多くあるので、まずはデザインスキルを固めてからコーディングに取り組んでも遅くない。
Q. 副業Webデザインの月収の目安は?
作業時間や案件の種類によるが、週に5〜10時間の稼働で月3〜5万円、週に15〜20時間なら月10〜20万円が目安になる。バナー制作中心なら月3〜5万円、LP制作ができるようになれば月10万円以上も現実的だ。
Q. 使うべきデザインツールは?
Figmaが記事執筆時点で最も主流なデザインツールになっている。無料で始められて、チームでの共同作業もしやすいのが特徴だ。Adobe XDやPhotoshopもまだ使われているが、新規で始めるならFigmaがおすすめだ。
まとめ
副業としてWebデザインの案件を取るには、クラウドソーシング・スキルシェアサービス・エージェント・SNS・知人紹介など、複数の方法を組み合わせるのが効果的だ。
ポートフォリオの充実と丁寧な提案が、案件獲得の成否を分ける最大のポイントになる。まずはバナー制作やSNS画像の小さな案件から始めて、着実に実績を積み上げていこう。
デザインスキルが身についてくれば、副業の枠を超えてフリーランスとしての独立も視野に入ってくるはずだ。



